温泉成分
●源泉名/ 高瀬混合
●湧出地/ 新潟県岩船郡関川村大字湯沢325-3
        (高瀬温泉源泉塔における分析)
●泉 質/ ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
        (低張性 弱アルカリ性 高温泉)

●湧出地における調査および試験成績
 1. 調査及び試験者
    一般社団法人 県央研究所 関之山 端
    (登録番号 新潟県(登)環企第3号)
 2. 調査及び試験年月日  平成26年 5月 21日 
 3. 泉温         72.0℃(調査時における気温17℃)
 4. 湧出量
    351L/分 (動力揚湯) (高瀬1号と高瀬2号の合計湧出量)
 5. 知覚的試験
    無色透明で、微かに塩味と硫化水素臭を呈する。
 6. pH値         pH 7.5
試料1kg中の成分、分量および組成
(イ)陽イオン成分
成  分ミリグラム
(mg)
ミリバル
(mval)
ミリバル%
(mval%)
リチウムイオンLi+  2.5 0.36 0.98
ナトリウムイオンNa+ 714.5 31.08 84.43
カリウムイオンK+ 46.4 1.19 3.23
マグネシウムイオンMg2+ 2.3 0.19 0.52
カルシウムイオン Ca2+ 78.8 3.93 10.68
ストロンチウムイオンSr2+ 1.3 0.03 0.08
マンガンイオンMn2+0.10.000.00
陽イオン 846.4 36.81100
(ロ)陰イオン成分
成  分ミリグラム
(mg)
ミリバル
(mval)
ミリバル%
(mval%)
フッ素イオンF- 5.2 0.27 0.75
塩素イオンCl- 822.5 23.2 64.46
臭素イオンBr- 6.3 0.08 0.22
ヨウ素イオンI- 0.20.000.00
硫化水素イオンHS- 0.5 0.02 0.06
硫酸イオンSO42- 473.4 9.86 27.4
炭酸水素イオンHCO3- 156.2 2.56 7.11
陰イオン 1464 35.99100
(ハ)非解離成分
成  分ミリグラム
(mg)
ミリモル
(mmol)
メタケイ酸H2SiO3 90.9 1.16
メタホウ酸HBO2 10.2 0.23
非解離成分 101.1 1.39
(ニ)溶存ガス成分
成  分ミリグラム
(mg)
ミリモル
(mmol)
遊離二酸化炭素(遊離炭酸)CO2 6.5 0.15
遊離硫化水素H2S 0.2 0.01
溶存ガス成分 6.7 0.16

溶存物質(ガス性のものを除く)   2,412 mg/kg(2千4百12)
成分総計         2,419 mg/kg(2千4百19)

療養泉分類の泉質に基づく禁忌症、適応症等
(1)浴用の禁忌症
一般的禁忌症 急性疾患(特に熱がある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般的に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)
泉質別禁忌症

(2)浴用の適応症
一般的適応症 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
泉質別適応症 きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、動脈硬化症

(3)浴用上の注意事項
ア.温泉療養を始める場合は、最初の数日の入浴回数を1日あたり1回程度とすること。その後は、1日あたり2回ないし3回までとすること。
イ.温泉療養のための必要期間は、おおむね2ないし3週間を適当とすること。
ウ.温泉療養開始後おおむね3ないし1週間前後に湯あたり(湯さわり又は浴場反応)が現れる事がある。「湯あたり」の間は、入浴回数を減じ、又は入浴を中止し、湯あたり症状の回復を待つこと。
エ.以上のほか、入浴には次の諸点について注意すること。
 ・ 入浴時間は、入浴温度により異なるが、初めは3分ないし10分程度とし、慣れるにしたがって延長してもよい。
 ・ 入浴中は、運動浴の場合は別として一般には安静を守る。
 ・ 入浴後は、身体に付着した温泉の成分を水で流さない
 (湯ただれを起こしやすい人は逆に浴後真水で身体を洗うか、温泉成分を拭き取るのがよい)。
 ・ 入浴後は、湯冷めに注意して一定時間の安静をとる。
 ・ 次の疾患については、原則として高温浴(42℃以上)を禁忌とする。
   高度の動脈硬化症、高血圧症、心臓病
 ・ 熱い温泉に急に入ると、めまい等を起こすことがあるので十分注意をする。
 ・ 食事の直前・直後の入浴は避けることが望ましい。
 ・ 飲酒しての入浴は特に注意する。